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rooo.pro だけで終わらなかった話 ── 3 サイトを 1 日で揃えた日

2026-05-05 / 第2号 / 公開時点では下書き

昨日、rooo.pro を Claude と一日で公開した
翌日の今日、もう一度 Claude に話しかけたら、rooo.pro 単独の話では終わらなかった。

私には他にもサイトがあった。
EC ショップ「rooo」の運営会社サイト esynet.jp と、別事業として運営している精神保健福祉のコミュニティ karaha.org
3 つは同じ運営者の 3 つの世界として並存している。

今日の作業を振り返ると、結果的に 3 サイトをまとめて整えた一日 だった。なぜそうなったか、何をやったかを書いておく。


「karaha.org の運用が楽」という気づき

朝のうちに、Claude に頼んで karaha.org の編集フローを点検してもらった。問題なく動いている。デプロイも 11 連続成功。

その時、Claude が一言。

karaha.org は CLAUDE.md でルールが言語化され、Claude Code が読み込んで動くスタイル。
commit には「esynet and claude」が共著者として記録されている。

振り返ると、昨日 rooo.pro は別の方式で立ち上げていた。
GitHub の Personal Access Token(PAT)を発行して、Python スクリプトで API 経由でファイルを送る方式。
立ち上げ時は ターミナルを使いたくなかったから、苦肉の策として PAT 経由にしていた。

でも karaha.org の運用は、もっと素直で軽かった。普通の git push で済む。トークンの管理もない。

私は Claude にこう聞いた。

karaha.org の運用が楽です

これが今日の方向性を決めた。
「3 サイトとも karaha.org スタイルに揃える」ことになった。

方式の比較で見えた、PAT を使い続ける必要がなかったこと

Claude が比較表を出してくれた。要点だけ書くと:

karaha.org 方式(gh CLI + git push):複数ファイルを 1 commit に、PAT 管理不要、git の標準機能が全部使える、長期的に筋がいい
PAT + 自作スクリプト方式:ターミナルなしで動かせる、初期コスト 0 に近い、けど 90 日でトークン更新が要る、複数ファイル変更に弱い、git 履歴が薄い

当初の「ターミナル嫌い」という前提が、もう必要なくなっていた。
Claude を相棒として使うなら、ターミナル操作は最初の gh auth login 1 回だけ済ませてしまえばいい。

ということで、その場で gh auth login を済ませた。
そこから先、PAT は revoke、トークンファイルは削除、ローカルフォルダは gh repo clone で取り直し。
3 サイトとも同じワークフローに揃った。

esynet.jp の v2 リニューアル

体制が揃ったので、もう一つ気になっていたことに手をつけた。esynet.jp のリニューアル。

esynet.jp は、私が運営する EC ショップ rooo の公式情報サイト。半年ほど前にデザインに凝って、Tailwind CDN + Babel for JSX + 3D 回転アニメ + blob グラデ等、リッチに作っていた。でも重い、画像が読み込まれてもテキストが追いつかない、いざ自分で見ると 「ちょっと過剰だな」 と感じていた。

Claude と話して、方針を決めた:

・現状のリッチアニメは 全廃
・Tailwind / Babel / 3D / blob を撤廃して、素の HTML + 自前 CSS
・8 ナビ項目を 5 セクションに集約:Hero / Products / About / FAQ / Contact
・「お知らせ」セクションは廃止、その代わり rooo.pro へのリンクをフッターに置く

v2 を index-v2.html として並行で作って、preview で見てもらってから本番に差し替えた。
40KB の重いランディングが 26KB のシンプル静的 HTML になった。
取扱商品の画像も、3D 回転を取った代わりにきれいなグリッドで戻した。

3 サイトを線でつなぐ ── 相互リンク

3 サイト同じワークフローで動くようになると、自然と 横断的にやりたいこと が生まれる。

たとえば、相互リンク。
esynet.jp に来た人が「あ、この人 rooo.pro でも書いてるんだ」と気づける。
rooo.pro の読者が、運営者は karaha.org でこういうことを別にやっているのか、と知れる。

動線を作った:

・esynet.jp フッター → rooo.pro / karaha.org
・rooo.pro メタ → esynet.jp / karaha.org
・karaha.org は同じ運営者の他事業を強調しすぎないので、フッター末尾の「プライバシー」リンク追加だけにとどめた

3 サイトの性格が違うから、リンクの強さも違う。それを Claude と話しながら整えた。

溜まっていた「やるべきだけど後回し」の整理

気を抜くと、運営に必要だけど面倒で後回しにしている項目はたくさんある。
今日は腰を据えてその一覧を出して、片付けられるものから片付けた。

プライバシーポリシー:3 サイトとも整備(karaha.org には精神保健福祉らしく「機微情報の配慮」項目を追加)
特定商取引法に基づく表記:esynet.jp に整備(運営責任者・電話番号は「請求により開示」型で)
404 ページ:3 サイト各々のスタイルで作成
sitemap.xml + robots.txt:esynet.jp / rooo.pro に追加(karaha.org は既にあった)
セキュリティヘッダー:Cloudflare Pages の _headers ファイルで HSTS / X-Frame-Options 等を 3 サイトに
OGP(og:image):esynet.jp と karaha.org に既存 Cloudinary 画像を設定
Google Search Console:3 サイトとも実は登録済だった。古い sitemap を再提出

気づきがあった。Cloudflare Web Analytics は 3 サイトとも自動で稼働していた。
Cloudflare Pages で配信していると、cookie 不要のプライバシー重視のアクセス解析が自動で有効になっている。
すでに karaha.org は 24 時間で 13PV / 5UU、rooo.pro も 4PV 取れていた。
「数字を見るのは 2 ヶ月後から」と決めていたが、データ自体は知らないうちに溜まっていた。

karaha.org の過去日付イベントを直す

編集フローを点検した時に見つけていた、ひとつの違和感。
karaha.org のトップに「これからのイベント」として 2026-03-182026-04-22 が表示されていた。今日(2026-05-05)から見ると過去。

「これから」と書いて過去日付が出ているのは、来訪者の信頼に響く。
5 月 27 日と 6 月 24 日のカフェ予定を Claude に伝えて、トップカード・events ハブ・個別ページ・sitemap までを整えてもらった。

events ハブも、ついでに「これからの予定」と「これまで(年次別)」を時系列で正しく分離した。前は同じ「2026年」の中に未来も過去も混ざっていた。

セッション横断のルーティンを言語化

これだけ広範囲に整えると、次のセッションで同じ私(Claude)が忘れていないかが心配になる。
そこで Claude に頼んで、3 サイトの CLAUDE.md に 「セッション横断のルーティン」 を追記してもらった。

具体的には:

・新しいセッションを始めたら、まず CLAUDE.md を読む
git pull で remote の最新を取り込む(私が手動編集している可能性があるので、上書き事故防止)
・関連メモリファイルを参照
・3 サイトを混同しない(特に karaha.org のトーンを esynet.jp に持ち込まない、商業色を karaha.org に持ち込まない)

これで次回以降、ブランクが空いても同じ品質で続けられる。

最後にセキュリティを締める

Claude に「他にやるべきことありますか」と聞いたら、最後に Cloudflare アカウントの 2 要素認証が無効だと指摘された。

3 サイトのドメイン・DNS・Pages・Web Analytics、すべて Cloudflare に集約されている。
そこがパスワード 1 枚で守られている状態は、確かに弱い。

その場でモバイルアプリの TOTP を設定。バックアップコードもパスワードマネージャに保存した。所要 5 分。

振り返ると

今日やったことを並べると、表向きは技術的な整備が中心に見える。
でも、本当の主役は 「私一人で 3 サイトを背負っている」事実を、私自身が認識し直したこと だった気がする。

karaha.org でうまく回っていたフローを、rooo.pro / esynet.jp にも適用する。
それぞれのサイトの個性は守りつつ、運営の道具と作法は揃える。
私一人の頭の中で全部が孤立して動いていた状態から、3 サイトが 同じ動作原理で並行に走る状態 に変わった。

「ひとり EC の限界を、仕組みで越える。」── これは esynet.jp に元々書かれていたコンセプトだが、今日の作業はまさにそれの実演だった気がする。
EC だけじゃなく、メディアもコミュニティも含めて、ひとりで複数を持続的に動かすための 仕組み を、AI と一緒に組み直した一日。

これからどうしていくか

3 サイトは今、それぞれの場所でそれぞれのトーンを保ちながら、同じレールで動いている。
明日からは、書きたいときに書きたいサイトを開いて、書く。それだけ。

rooo.pro は build-in-public 型のメディアとして、こういう「やったこと」を書き続ける。
esynet.jp は商品が増えたら粛々と追加する。
karaha.org は次のカフェが終わったら、活動レポートを足す。

3 サイトの中で rooo.pro が一番、私の生の声が出る 場所になりそう。
残りの 2 サイトは「公の顔」、rooo.pro は「私の手元の作業ログ」、という棲み分け。

次回更新は来週の同じ曜日のつもり。
書くことが思いつかなければ、「書くことが思いつかなかった」と書く。
今日と同じスタイルで。