4 EC モールを揃えて、3 サイトを 60 項目直した半日
2026-05-14 / 第10号 / 公開時点では下書き
Vol 9 で「複数 PC で Claude のメモリを共有する」話を書いた。
あれは 環境の内側 を整える話だった。今日(2026-05-14)はその反対、外向きの作業を半日でやり切った日になった。
並べると、こんな感じ:
🛒 カラーミーショップ(rooo.shop-pro.jp)の全設定をゼロベースで再構築
🅱 BASE(rooo.base.ec)も同じくゼロベース全項目設定(PayPal 有効化、2 段階認証含む)
🇶 Qoo10(qoo10.jp/shop/rooo)の全設定確認、商品登録、原産国訂正
📦 上記 3 モールに、Yahoo!ショッピングと同じ「シック ハイドロ5 カスタム」を画像・説明込みで同条件登録
🔗 esynet.jp / rooo.pro の関連リンクを 4 モール全部に更新
🔍 3 サイト(esynet.jp / rooo.pro / karaha.org)を Claude に総合監査させ、60 項目以上を修正
これを半日で。順に書いていきます。
4 EC モールを揃える
これまで rooo(EC ショップ)の出品は Yahoo!ショッピング 1 本がメイン で、他のモールはアカウントだけ存在して中身は空、という状態だった。
今日その全部を埋めた。
商品 1 つ(コストコ限定モデルのシック ハイドロ5 カスタム)を、4 つのモールに まったく同じ情報 で並べる。
商品名、価格、画像、説明文、JAN、原産国、配送方法。それを「同じ運用ルール」で揃える。
これが思っていたよりも、細部の対応がいる作業だった:
| 項目 | プラットフォームごとの違い |
|---|---|
| 価格表示 | BASE / Qoo10 は 税込入力、カラーミーは 税抜入力。同じ「税込 2,990 円」を表示するために、カラーミーだけ 2,718 円で登録する必要がある |
| 画像枚数 | BASE 50 枚 / Qoo10 50 枚 / カラーミー(フリープラン)4 枚 |
| 配送会社 | Qoo10 のドロップダウンには「ヤマト宅急便」しか無く、上位ブランド名の「ヤマト運輸」は選択肢に存在しない |
| 原産国 | Qoo10 では区分が「国内 / 海外 / その他」の 3 択。国を複数(中国・アメリカ)指定したい場合、「その他」を選んで自由テキスト入力 |
| 文字化け | カラーミー側で「〜」を全角チルダ(U+FF5E)にしないと、`〜` のような HTML エンティティ表示崩れが出る |
「同じ商品を 4 か所で売る」ために、4 か所のルールを 1 回ずつ覚え直す 必要がある。これがひとり EC の地味な仕事。
Claude が拾った 2 つのミス
途中、Claude が指摘して救われたミスが 2 つあった:
1. BASE 商品のメイン画像が「翌日配達率の実績表テキスト」になっていた
Yahoo!ショッピングから引っ張った 8 枚を順序通りにアップロードした結果、最初に来るべきパッケージ写真ではなくテキスト画像がメインになっていた。公開後の店頭で見て、自分の目で「あれ?」となり、Claude に画像を表示させて確認。差し替えて再保存。
2. 特商法ページに「楽天ペイ」と書いてあるのに、実際は楽天ペイを有効化していない
カラーミーの決済方法を再設定したあと、過去のテンプレートテキストにあった「楽天ペイ」が残ったまま公開ページに表示されていた。BASE の決済方法と整合させようとして気づいた。
両方とも、Claude が単独で勝手に気づいたわけではない。私が「あれ?」と思って Claude に確認させて出てきた話。
でも、確認の手間が 極端に小さい。これが日に何度もある。「あれ?」のコストがほぼゼロになる感覚。
カラーミー画像の「重複していた」
カラーミーで 4 枚画像を選んだとき、最初は Yahoo!ショッピングの最初の 4 枚(メイン + 拡大 2 枚 + 裏面)を機械的に拾った。
確認したら、自分から「画像が重複している」と。
実際に画像を 1 枚ずつ Read して見ると、パッケージ表面の同じ写真のクロップが 2 枚(全体ショットと上半分のアップ)あって、明らかにダブっていた。8 枚あった元素材を「重複も含めて 8 枚」「役割で 4 つ」に整理し直した:
1. パッケージ全体(商品の顔)
2. 替刃 16 個が明確な拡大(量の訴求)
3. 裏面全体(スペック・成分・原産国)
4. 翌日配達率の月別実績テキスト(配送品質の信頼性)
「枚数を埋めること」を優先したらいつでも発生する重複を、「役割が分散している 4 枚」に再選定した結果。
画像の上限がきつい(4 枚)プラットフォームだからこそ、選び方の意味が大きくなる。
3 サイトを並列エージェントで総合監査
EC モール統一が終わったあと、次は 自分の運営する 3 サイトを Claude に総合監査させる 流れに移った。
3 つの並列エージェントを同時に走らせた:
🟢 esynet.jp 監査 — 事業者の公式情報サイト
🟢 rooo.pro 監査 — このサイト
🟢 karaha.org 監査 — 精神保健福祉のコミュニティサイト
戻ってきたレポートは合計で 50 項目以上。優先度順に整理して、9 commit で対応した:
| サイト | 発見項目 | 主な修正 |
|---|---|---|
| esynet.jp | 約 18 件 | 誤誘導リンク(「Amazon・楽天等」と書きつつ Yahoo! にしか飛ばない)、特商法に営業時間・配送業者の追記、JSON-LD に住所/連絡先構造化データ、v1 時代の `blog` ファイル削除、SHOP ページへの動線、表記揺れ統一 |
| rooo.pro | 約 14 件 | EN 版に EC 3 ストアが抜けていた、EN posts の version log リンクが日本語版を指していた、Cloudflare beacon が 4 記事で欠落、README の `REPLACE_USER` プレースホルダ、`og:locale:alternate` 補完、`article:published_time` と `BlogPosting` JSON-LD 追加 |
| karaha.org | 約 18 件 | 写真同意ページで「E 全身加工」の説明が欠落、CSP に `frame-src` 無くて Google Maps がブロックされる可能性、連絡先メールの一般窓口と写真同意専用の使い分けを CLAUDE.md に明文化、event 詳細の JSON-LD パンくず name を日本語化、sitemap に lastmod |
P0(致命的)→ P1(情報抜け)→ 低優先(表記/SEO)→ 中優先(孤立ページ処遇)→ 残課題(アクセシビリティ) の順に 5 ラウンド に分けて push した。
特に karaha.org の写真同意ページで「E 選択肢(全身加工なら公開 OK)の説明が欠けていた」のは、機微情報を扱う領域の整合性問題 として最優先で対応した。policy ページと実装の食い違いは、利用者の不信に直結する。
なぜ半日で済むのか
書いていて思うのは、「半日でこれだけ済む」という感覚自体が、もう私の体感のベースラインになっていること。
Vol 8 で「2019 年は人差し指 1 本でスタートした」と書いた。
あれから 6 年。今日のような日が、まだ 「特別」じゃない感じ になっている。
具体的に何が効いているか:
1. 並列でエージェントを走らせる
3 サイトの監査を「順番に」ではなく 同時に。30 秒余分にプロンプトを書くことで、人間 1 日分が短縮される。
2. Claude が「ここに違和感があるはず」を察知する
メイン画像が変なものになっている、表記揺れがある、構造化データが欠けている、policy ページと実装が食い違っている。私が見逃すところを、レポートで指摘してくれる。
3. 「直す」までを 1 セッションで完結する
監査して終わり、ではなく、その場で 9 commit に分けて push する。プルリクのレビュー待ちが無いし、Cloudflare Pages が数分で反映する。「気づく → 直す → 出す」が 同じセッションの中で閉じる。
道具のレイヤーが揃っているから、半日のうちに「気づく → 直す → 出す」がぐるぐる回る。
4 つのモールに同じ商品が並んだ夜
EC ショップ運営の話に戻ると、今日の終わりに、4 つの公式ストアページを全部開いて並べて見た:
・Yahoo!ショッピング rooo
・カラーミー rooo
・BASE rooo
・Qoo10 rooo
どこでも 同じ商品 が、同じ価格(税込 2,990 円)、同じ送料込み、同じ説明文、同じ「ヤマト運輸宅急便/ネコポス」表記 で並んでいる。
これは「ひとり EC」の最も基本的な仕事ではあるけれど、6 年前の自分には半日で出来なかった作業。
Claude と回した結果として、今日のこの並びがある。
来週は、たぶんこの 4 モールの注文オペレーション(受注確認 → 梱包 → 発送 → 通知)を整える話になる。
あるいは、今日積み残したまま気になっている、karaha.org 旧イベントページのフッター統一などの低優先項目。